予想はずれでしたか。申し訳ない。
同じ5 ngでもリニアはOKなのにsupercoilがだめというのは説明しにくいんですが、ちょっと気になったことで、
>denatureについてですが、現在の転写法はGEのバキュームトランスファーを用いてHCl→denature→中和(各30分)→20XSSC(90分)です。
マニュアルどおりに、vacuumで引きながらdepurinationなどの前処理をしているのでしょうか。それともゲルを溶液に浸して前処理しているのでしょうか。
いずれにせよ、30分は長すぎではないでしょうか(vacuum blotterのマニュアルだと7分とか書いてませんか。私はBPBマーカーが完全に黄色になったら(大体10分以下)即、アルカリ処理に移ります)。分解されすぎて微量サンプルは検出限界以下になってしまうかもしれません。特にvacuumで引きながらだとブロットに適さない条件でtransferが進んでしまうのですっぽ抜けも起こりそうな(そういうこともあって、私はvacuumを使うときでも前処理は別にバットでやります)。vacuum blotterで30分というと、通常使うような1%以下、厚み5 mmくらいのゲルなら、transferは完了してしまうくらいですから。
前に言ったことと反しますが、depurinationはしないほうがいいかもしれません。分解によって感度を落とすので、サイズがかなり大きい、移動度の低い核酸で、どうしてもというのでなければやらないほうが安全です。
Vacuum blotは流速が速い分、transferが早くすみますが、条件がよくなければ、すっぽ抜けや、transfer不足を起こしやすいです。キャピラリーブロットのほうが、いい加減にやっても再現性が高いので、いっそのこと切り替えてみては。アルカリトランスファーでdownward のキャピラリーブロットすれば、2時間以下で完了しますので、時間的にはそんなに変わりません(私は、この方法を採用するようになってから、vacuum blotterはほとんど使っていません)。 |
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