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ブレビバチルス(Brevibacillus)タンパク質発現系について トピック削除
No.2599-TOPIC - 2010/05/20 (木) 12:07:25 - バリボ命
TaKaRaのBrevibacillus Expression systemを用いて、タンパク発現に挑戦しえおりますが、中々うまくいきません。

もちろん目的とするタンパク質はあるのですが、現状ポジコンのpNCMO2-BLA DNAの発現すらできていないので、ここから解決したいと思っています。

方法は基本メーカーのプロトコールにのっとっています。

エレポ(Gene pulserII)してMTNmプレートに蒔き、37℃でO/Nで培養。
→コロニーをピックアップして、TM液体培地で72時間培養(30℃, 200rpm, ロータリーシェーカー)

上清、pptとも、CBB染色をしてもα-アミラーゼの発現が確認できません。


今疑問・問題になっている点として、
@ポジコンであっても、10とか20コロニーつつく必要があるのか(普段2コロニー程度)
Aポジコンであっても、液体培地で培養すると菌体が増えてこないことが結構ある(今回は2個つついて、1個は全く菌が増えず)
B小スケール培養後の、上清での発現チェックでも濃縮は必要か(今は未濃縮)
C一度大量に増えるコロニーが得られればグリセロールストックなどは可能か
DBrevibacillusのコンピテントセルをラボで作製するのは可能か?
(普段大腸菌のコンピはラボで作製し、8乗程度にはなっているので、設備・技術的には問題ありません。)
Eプラスミドの精製度は大腸菌よりもシビアに効いてくるか
(普段はカラム精製でプレップしたのみで、フェノクロ抽出などは行っていません)
※ポジコンは購入した原液を使っているので、Eの疑問とは関係ありません
Fその他、培地などに工夫されていたらおしえていただけますでしょうか?
(現在はメーカー推奨のMTNmおよびTMNmを自作しています)

ルーチンでBrevibacillusを動かしているかたがおられましたら、
アドバイスをお願いいたします。
 
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培養条件 削除/引用
No.2599-2 - 2010/07/10 (土) 01:03:25 - 経験者
既に解決されてるかも知れませんが、ご参考までに。

私も、いくつかBrevibacillus発現システムで発現を試みました。
上手く行ったもの(構造解析まで可能なレベル)も、行かなかったもの(コロニー自体が得られない、コロニーが得られても発現しないor抗体でやっと確認できるレベル)もありました。
バリボ命さんと同様に、初めての発現チェックの時に、BLAが発現しなかったのですが、幸いなことに目的のタンパク質は発現したので、BLAについては特に追求せず、自分の試料に専念しました。

いくつかやっていくうちに感じたことですが、どうも培養に用いる容器のサイズ、エアレーションの程度が、かなり効いているように思います。
これまでの経験では、エアレーションを下げた方が良い傾向にありました。

@:私の経験では、どのコロニーでも、発現量に違いがあるということはありませんでした。

A:これについては経験がないのですが、突っついたコロニーに、本当にプラスミドが入っているかどうか、コロニーダイレクトPCRで確認された方がいいかと思います(大腸菌と同様の方法で行えます)。抗生物質でセレクトされているので、プラスミドは入っているはずなのですが、念のため。

B:培養条件が合ってないだけかも知れませんので、TCA沈殿などで濃縮してみることをお勧めします。私の経験ですが、うっすら発現していたものを、培養条件検討によって、1L培養で約10 mg程度の精製タンパク質を得ることが出来ました。

C:グリセロール入LBで、グリストは作成できます(マニュアル通り)。ただし、同じストック容器を使って数回培養すると、発現量が激減します。ですので、グリストは少量に小分けして、使い切りとした方がいいです。

D:マニュアルの通りに作成すると、効率は市販品よりかなり落ちましたが、可能でした(10^3-4/ug DNA程度:私がヘタだけかも。。)。あまりOD値に拘らず、対数増殖期が終わる前後あたりで、集菌するのが良いようですが、早すぎても遅すぎても、効率は激減するようです。あと、菌を懸濁するPGH溶液は、使用する当日に調製し、懸濁はなるべく穏やかにした方が、良かったです。

E上手く形質転換ができなかったものについては、色々とプラスミドの条件(濃度・精製法・添加量)を変えてみましたが、あまり効果がないようでした。ただ、複数回形質転換を試みて、またエレポ直後の培養時間を2-3時間にしてみたところ、ある日、1-2個のコロニーが得られて、発現出来たことも一度だけありました。形質転換効率が低いだけのこともあるような気もします。何度もトライしても、コロニーが得られない場合は、この菌での発現が向いていないと考えた方が良いかも知れません。
それと、これはPichiaでもあった現象なのですが、野生型だと形質転換も問題なく出来て発現もするのに、その変異体については全く形質転換出来なかったことが、何度かありました。DNA配列にも何か影響を受けているのでしょうかね?謎です。。。

その他、培地ですが、CaやMgなどの二価カチオンも発現に効くようです。私の場合は、二価カチオンが無い方が発現には良かったです。またLBでも、低レベルですが発現しました。培地によって、発現の程度もかなり変わる場合がありますので、色々と検討した方がいいでしょう。

この発現系は、日本産ですので、これから発展して貰いたいと個人的には思っています。
Pichia程クセは無く、Pichiaで発現出来なかったものも発現したこともありましたので、もっと経験・情報が増えると、さらに発展するのではないでしょうかね。

ブレビバチルス(Brevibacillus)タンパク質発現系について 削除/引用
No.2599-1 - 2010/05/20 (木) 12:07:25 - バリボ命
TaKaRaのBrevibacillus Expression systemを用いて、タンパク発現に挑戦しえおりますが、中々うまくいきません。

もちろん目的とするタンパク質はあるのですが、現状ポジコンのpNCMO2-BLA DNAの発現すらできていないので、ここから解決したいと思っています。

方法は基本メーカーのプロトコールにのっとっています。

エレポ(Gene pulserII)してMTNmプレートに蒔き、37℃でO/Nで培養。
→コロニーをピックアップして、TM液体培地で72時間培養(30℃, 200rpm, ロータリーシェーカー)

上清、pptとも、CBB染色をしてもα-アミラーゼの発現が確認できません。


今疑問・問題になっている点として、
@ポジコンであっても、10とか20コロニーつつく必要があるのか(普段2コロニー程度)
Aポジコンであっても、液体培地で培養すると菌体が増えてこないことが結構ある(今回は2個つついて、1個は全く菌が増えず)
B小スケール培養後の、上清での発現チェックでも濃縮は必要か(今は未濃縮)
C一度大量に増えるコロニーが得られればグリセロールストックなどは可能か
DBrevibacillusのコンピテントセルをラボで作製するのは可能か?
(普段大腸菌のコンピはラボで作製し、8乗程度にはなっているので、設備・技術的には問題ありません。)
Eプラスミドの精製度は大腸菌よりもシビアに効いてくるか
(普段はカラム精製でプレップしたのみで、フェノクロ抽出などは行っていません)
※ポジコンは購入した原液を使っているので、Eの疑問とは関係ありません
Fその他、培地などに工夫されていたらおしえていただけますでしょうか?
(現在はメーカー推奨のMTNmおよびTMNmを自作しています)

ルーチンでBrevibacillusを動かしているかたがおられましたら、
アドバイスをお願いいたします。

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