・組織ブロックは急速凍結で作製する。
・切片作製前に、ブロックは十分時間クライオスタット庫内に置いて、切片作製時の温度に戻しておく。
・組織によって切片作製時の最適温度は異なるので、クライオスタット庫内の温度をこまめに調節する。
ことにまず気をつけて切片を作製されるとよいと思います。
-80度で凍結というのはどういう風にされているでしょうか。もし単にディープフリーザーに放り込んでいるだけ、というのであれば、ドライアイスで十分冷却したイソペンタンやアセトン上で急速凍結した方が良いと思います(あるいはブロックがひび割れないように、液体窒素上で凍結)。
クライオスタットの庫内温度が低すぎるのかもしれません。
組織の含水分量や含脂肪量によって凍結切片作製に適した温度は異なってきます。-10度から-30度くらいの間で温度を調節して、脂肪組織がきれいに切れる温度を探してみるとよいと思います。
また、-80度保存しておいていたものをクライオスタットに移して直ぐに切ろうとすると、組織に「す」が入ってしまいます。切片作製前に、ブロックを切片を作製するときの温度に十分戻しておくとよいでしょう。
最後に、これはここで教わったテクニックですが、 OCTコンパウンドに包埋するとき、OCT コンパウンドと Sucrose/PBS (cryoprotection に使ったものと同じ濃度のもの) を 2:1 でミックスしたものに包埋すると、より美しい切片が作製できます。
それでは、がんばってください。 |
|