昔、taq polymeraseが高かった頃、大腸菌発現用のベクターが流通していました。それを学生実習として学生に精製させて、取れたものをPCR用に使っていたラボもあります。煮ればいいので、精製は簡単で、増えも問題なかったそうです。KODなどの編集機能の高いpolymeraseのもとの生物はとても手に入りそうにないですが、元の配列とメーカーがやってる変異さえわかれば合成して、大量に調整することもできそうな気はします。酵素の必要量を調べるのは、新入生に練習がてらにやってもらうと、学生も基礎から学習できていいですよ。
ずれますが、お金持ちのラボで育った学生は、キットでやって受託でやってもらってて基礎を知らないことが結構あるので、人を採用するときは、どちらかというと、節約して苦労していい論文出してるラボから取ったほうがいいという話はよく聞きます。倹約家さんの努力は大事な経験になると思います。 |
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