マウスの age にもよるでしょうが、きちんと固定されていれば 20um でも薄すぎるということはないと思います。PBS (+azide; 私も組織さんと同じく、azide は関係ないと思いますが) に入れてすぐにボロボロになる、というのであれば、固定が不十分なのかな、という気が私もします。免役染色に使うもので抗原が固定に非常に弱いものでない、あるいは in situ ハイブリダイゼーションに使うのであれば、切片を PBS の代わりに固定液に回収して後固定すると、改善されるかもしれません。
クライオスタットの庫内温度が低すぎる可能性も考えられます。脳であれば -15~-20degC が適温だと思います。サンプルブロックをクライオスタットの庫内温度に十分なじませて、切片を切るときシャリシャリした感じでなく、少ししっとりした感触があれば良い感じです。
切片の保存については、組織さんも仰るように、PBS での保存は、一晩程度なら大丈夫でしょうが、長期保存には(azide を入れたとしても)向かないと思います。どうしても長期保存が必要であれば、cryoprotection solution (私が使っているのは 50% (v/v) 0.1M phosphate buffer pH7.4, 30% (v/v) ethylene glycol, 30% (w/v) sucrose です)に切片を移して十分なじませた後、-20degC 保存すれば可能です。 |
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