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        | > 自分(M2,2011年3月卒業見込)の所属する研究室ではKOマウスの解析を行おうとしているのですが、2011年4月を迎えるとKOマウスの研究を始め8年が経ちます。 >
 > (背景)
 > 共同研究先から相同組み換えを起こしたneo/+マウス(これを作るまでに2年)を譲り受け、それからloxp/loxpマウスの作製をするまでに3年、KOマウスを作るのに2年近くかかってます(2010年4月時点)。
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 > これはKOマウスの作製期間としては長いほうでしょうか?
 デザインを始めて、ES、germline transmission, breeding、をへて実際に実験を始めるのに普通は半年から9ヶ月ぐらいです。作成としてはこんなもんです。それと解析とは別問題です。embryonic lethalになると実験によりますがもっと時間がかかります。共同研究先からもらったのであれば、かけるだけですのでそんなに時間はかからないでしょう。ところで、何について解析するかは決まっているんですよね。
 
 > 共同研究先から遺伝子組み換え実験動物を譲り受けたあとは学生(卒研生、マスター)のみで研究を進めています。
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 > 学生も現状では私のみでして、作製したloxp/loxp系統、-/+系統、TgCre系統、市販野生型のすべてを合わせると300近い固体の飼育維持管理を行っています。←マスターというか飼育員のような感じです。
 それだけの数が解析に必要ならやらないといけませんし、無駄に維持しているだけならお金と時間の無駄です。
 
 > そこで質問なのですが
 > @KOマウスの解析は学生(2011年4月以降は卒研生)だけで行えるようなものでしょうか?
 アッセイ系とリードアウトがはっきりしていて、その解析上必要な手技ができるのであればできるでしょう。
 
 > KO(-/-)マウスは初期発生時に重篤な表現型を示すことがわかっており(切片による形態観察)、今後、初期発生時に重要なシグナル分子などをWISHやホールマウント免疫染色などで解析して行く予定になると思われますが、卒研生がすぐに解析できるものとも思えません。
 それはラボにもよりますし、その卒研生の能力にもよります。
 
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 > Aたぶんどんなに早く解析が進んだとしても卒研生がマスターになってからだろうなと思ってしまう私はおかしいでしょうか?
 論文のことですか?仮に、初期発生時に重篤な表現型が既にpublishされているのなら、何か新しいことを見つけない限りは論文にならないでしょう。それ次第です。
 
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 > Bまた、文献に掲載される際にloxp/loxp系統を作製、樹立した私は、cofirstのような立場になれるのでしょうか?
 > 作製は行いましたが、解析は行っていない(→表現型を見つけただけな)ので、名前が載るようなことも無いでしょうか?
 ノックアウトを作りのは手段であって目的ではありません。論文に表記できる表現系を見つけたのであれば名前は入るでしょうが、それでco-firstかどうかは微妙です。
 
 > またマスターにあがってきて成果が出たと仮定した場合に、10年近く解析に時間がかかることになるわけです。
 時間の問題ではありません。
 
 > CKOマウスの作製〜解析までに10年近く掛かるということはざらにあることなのでしょうか?
 いろいろでしょうね。最初に目的があって作るのですから、当初の解析目的を見るのに10年はかからないと思います。ただ、時々途中から予期してなかった表現系が出て、最終的に10年かかることはあると思います。
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