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酸化ストレスについて(一般論) トピック削除
No.3659-TOPIC - 2010/12/10 (金) 08:29:23 - ひつまぶし
現在、培養細胞系にて酸化ストレス(過酸化水素など)を用いた実験系を考えております。酸化ストレスなので、刺激が強すぎる(濃度や、時間)と、当然細胞が死んでしまうし、逆に、刺激が弱すぎると当然何も動かなくなってしまうと思いますが、一般的にはどの程度の条件が最適なのでしょうか?
論文等をみてると、ある程度(たとえば20%とか)の細胞傷害(死)がおこる条件(場合によってはもっと厳しい条件)でやってるケースが多いと思うのですが一般的にはどうでしょう?
あと、私個人的には細胞の刺激実験は低血清下でやることが多いのですが、酸化ストレスの場合は、この条件は過酷になりすぎるのでしょうか?通常の10%血清とかでやるのが良いでしょうか?
ご意見よろしくお願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.3659-6 - 2010/12/11 (土) 15:00:02 - おお
難しいと私も思います。そもそも、特異的なレセプターがあるというわけでもありませんので、、、

もし詳しく見たいのであれば細胞内還元型GSTの変動で下流で起こる現象とか、NFkBの活性化で起こる現象とか、チオレドキシンの酸化で起こる現象など酸化ストレスでおこる個別の現象と比較していくとかも考えないといけないかもしれません。

遺伝子の一時的、二次的な発現の区別はタイムコースを取るのが一つのてですが、大まかにしか分からないかもしれません。早期に立ち上がるものを見て、それをブロックするとそのあとに立ち上がるべき者が発現しないとかと言う実験もありですが、網羅的にしようとすると結構訳分からなくなるかもしれません。

よく分からないのですが一時的な作用、二次的な作用、特異的、非特異な作用をどのようなものと描いているのでしょうか。

酸化ストレスを与えると脂質も酸化されるかもしれません。それにより細胞は何らかのアクションを取るかもしれません。これは脂質の酸化が1時的ですか?それとも単なる酸化によるダメージなので非特異的でしょうか、、、

あと酸化ストレスの培養での条件は、 vivo (動物)でのどんなことを見たいのかで決まると思います。そのストレスでオートファジーが起こりその重要性をみたいなら、培養条件下でいくら細胞のviabilityが動物で見るのと同じぐらいであっても、オートファジーが見れなければ実験になりませんよね。逆に全然死ななくってもオートファジーが vivoに近い状態でみれればそれでよしとしてもいいという考え方もあります。

オートファジーはたとえなので、ご自身のアウトプットにそった物をお考えください。

(無題) 削除/引用
No.3659-5 - 2010/12/11 (土) 13:44:52 - ABZO
これは、難しいよね。というか、厳密に区分けするのは無理だよね。両者はオーバーラップするから。酸化ストレスに起因する生理的なシグナルが起きている同じ細胞内では、一方で非特異的な分子傷害もそれなりには起きているだろうしね。また両者は関連しあって動いてるかもしれないしね。分子傷害が優勢になれば細胞死につながるだろうから生死判定でわかるけど、ある程度までは細胞は修復系や分解除去により対処するだろうから見かけ上細胞は元気ではわからないしね。だから発表するなら、細胞が死なないレベルのマイルドなストレスであることを示すのと、それでも細胞の傷害に伴う2次的なものである可能性も完全には否定はできないが、とかなんとか一応書いておくほうがいいね。

条件検討は、はじめから細かく振り過ぎると時間かかるし結局無駄が多くなるから、はじめはおおざっぱに何点か振って、だんだん絞り込んだ方がいいよ。血清は有か無かで結果に大きな影響があるとおもうので両方みたほうがいいかもね。

(無題) 削除/引用
No.3659-4 - 2010/12/11 (土) 00:28:14 - ひつまぶし
ご回答頂きありがとうございます。
少し複雑なのは、炎症に関わるパスウェイあるいは遺伝子が、酸化ストレスでどのように影響をうけるのかを検討したいとします。するとある程度は、細胞が傷害される程度のストレスは必要となるとは思うのですが、それだと、得られた結果が、酸化ストレスによる直接の影響なのか、あるいは酸化ストレスで細胞が傷害され、その結果二次的におこったものなのか、判別に苦慮します。この辺は、はやり、条件を丁寧にふって、解釈するしかないんでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.3659-3 - 2010/12/11 (土) 00:05:09 - ABZO
血清ってアンチオキシダント作用あるよね。アルブミンとかまさにそうでしょ。尿酸とかもけっこう含んでるし。だからその手の実験のとき抜くと思うんだが、だからもし血清存在下でやるなら、非存在下のときよりもプロオキシダントの濃度をある程度高める必要があると思う。でないと効きが悪い。
細胞が死なない程度のマイルドな酸化ストレスについては、単に前の人の論文に頼るのでなく、やっぱり自分の使う細胞で、自分の系で条件検討して処理条件と生存率から最適条件を設定する必要がある。アポトーシスで死ぬ事もあるから、処理後数時間から十数時間くらいあとまで追うことも必要かも。酸化ストレスにたいする細胞の応答やシグナル伝達をみるなら死なない程度の適度なストレス負荷というのは重要なポイントと思う。健康な体の中で日常的に起きている生理的なレベルの酸化ストレスのおおくはそういったものと思うし。死ぬような激しい酸化ストレスは炎症病態とかみたいな特別な場合にちかいものをみることになると思う。

それは 削除/引用
No.3659-2 - 2010/12/10 (金) 23:05:17 - ami
何を見たいかに、決定的に依存するんじゃないでしょうか。。

酸化ストレスについて(一般論) 削除/引用
No.3659-1 - 2010/12/10 (金) 08:29:23 - ひつまぶし
現在、培養細胞系にて酸化ストレス(過酸化水素など)を用いた実験系を考えております。酸化ストレスなので、刺激が強すぎる(濃度や、時間)と、当然細胞が死んでしまうし、逆に、刺激が弱すぎると当然何も動かなくなってしまうと思いますが、一般的にはどの程度の条件が最適なのでしょうか?
論文等をみてると、ある程度(たとえば20%とか)の細胞傷害(死)がおこる条件(場合によってはもっと厳しい条件)でやってるケースが多いと思うのですが一般的にはどうでしょう?
あと、私個人的には細胞の刺激実験は低血清下でやることが多いのですが、酸化ストレスの場合は、この条件は過酷になりすぎるのでしょうか?通常の10%血清とかでやるのが良いでしょうか?
ご意見よろしくお願いいたします。

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