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二重投稿の定義とは? トピック削除
No.38-TOPIC - 2009/02/16 (月) 20:57:23 - タオル
お世話になっております。本年度大学院の博士課程を修了見込みの者です。
学内誌に和文(英文要旨、および英文図説付き)で研究内容を投稿し卒論としたのですが、今後も同じ講座にて内容を発展させて行きたいと考えております。今後の指針を定めていく上で、英文誌への投稿が可能かどうか判別がつかなくなってしまいました。
研究室の先生方のご意見を伺ったのですが、

ボス:ファーストが変われば二重投稿ではない。(ファーストは同一名です。)
   しかしラストにボスの名前が入れば二重投稿になる可能性がある。
指導教官:学内の和文誌は、国際的な評価は得られない。
     したがって英文投稿の際に問題は無い。
A教官:モラルの問題。自分の中で全く違うものとの意識があるならば、
    もし二重投稿と評されても反論できる論拠となるはず。
B教官:例えば反応を確認した和文誌に加えメカニズムを解析したなどの
    根本的な発展が認められれば二重投稿にはあたらない。

と様々です。ボス(研究歴:30年超)と指導教官(研究歴:20年超、原著は1本のみ)は第一線からは退かれて長く「気にしなくていい」、現役(研究歴:20年超)のAB両教官は「内容を吟味すべき」との結論でした。
モラルに反する事はしたくないのですが、その「モラル」の基準がいまひとつわかりません。
フォーラムの趣旨から外れた内容で恐縮ですが、ぜひ皆様のご意見を伺わせていただきたく存じます。宜しくお願い申し上げます。
 
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(無題) 解決済み 削除/引用
No.38-15 - 2009/03/10 (火) 10:55:09 - タオル
>~ さま
どうもありがとうございます。教官も同じ考え方のようでした。
測定方法を変えただけで続報にするのは難しいと思いますし、行うべきではないと教育されています。
今後はvivoの実験などで発展させていきたいと思います。

>名無し さま
詳しいご説明、ご意見ありがとうございます。

>ラストにボスの名前が入れば二重投稿になる可能性がある<というどうも言葉が引っかかる。これは言いかたをかえると、懸案となっている次の論文は自分が責任著者にならない形なら出してもいい、ということなのだろうか。

ボスの退職前に今の仕事をまとめることになっています。「責任著者は同一なので、より雑誌の規定などに気をつけなさい」との意味と解釈しております。



皆様、貴重なご意見有難うございました。とても参考になりました。今後の指針に反映させて参りたいと思います。

(無題) 削除/引用
No.38-14 - 2009/02/21 (土) 16:39:48 - 名無し
看護学や臨床検査医学などの医療系の分野だと国際学会や国際学術誌の数も限られているし、研究成果の臨床現場での実用性も重視されるので、リファーしやすいように高い水準の内容でも国内学会の和文誌に投稿するひとは珍しくないことは聞いたことがある。だから分野が異常に細分化されて雑誌の種類も上から下まで桁違いに多い分子細胞生物学/生化学領域の物差しで測るのは適切でないとおもうので、それはそれで人と比べて気にすることはないとおもう。

ただ2重投稿の件は、研究分野に関係なく、また英文、和文いずれにせよ関係なく、査読審査を経て採択される原著論文であれば一度使ったデータを再度べつの論文で使用することはできない(見かけを作り替えてさりげなくというのも同じこと。)。事実、カバーリングレターにも、この内容は(いかなる言語によっても)どこにもまだ(原著論文としては)発表していません、と宣誓する。雑誌側も後々無用のトラブルは避けたいのでこの辺は一番神経質になっているところ。論文構成上どうしてもそれが必要ならば、両方の雑誌の承認が必要だと思うし本文中でもそのことは明記する必要がある。書き方や構成を変えても、同じ材料で同じ結果、同じ結論なら基本的には2重投稿に該当すると思う。材料だけ変えてあとは同じ実験同じ結論というのも(論文増やすために昔はよくあったらしいけど)いまは雑誌の質が下がるのでエディターがその辺は注意深く見ていて、材料を変えたことの科学的意義を納得させられない限り、受理されない。
ただ論文のデータをあとで書籍とか総説等へ改めて載せるのはちゃんと文献を引用していれば問題ないと思うしみんな普通にやってる。

幸い学位取得が確実になっているのだから、今の仕事を基にしてじっくり研究して新しいデータでこの続報を書くのがいいのではないかと思う。今の研究室で引き続き、というのも選択肢だけど、この機会に新しい環境であらたに研究をスタートするのにもまたいい機会と思う。

>ラストにボスの名前が入れば二重投稿になる可能性がある< というどうも言葉が引っかかる。これは言いかたをかえると、懸案となっている次の論文は自分が責任著者にならない形なら出してもいい、ということなのだろうか。経験の浅い方ならともかく、30年もこの世界で仕事をされてきた方ということなので、学術論文の取り扱い、2重投稿とはどういうものかは、熟知されているはずで、それだけに気になる。

(無題) 削除/引用
No.38-13 - 2009/02/18 (水) 10:44:33 - ~
>直接作用があることを確認した
ものによるでしょうけれども、
2つのタンパク質が直接相互作用をしている→どのドメインが関係している
In vitroで結合している→in vivoでも結合している

などであれば、続報に出来ると思います。
(私が勝手に思っているだけですが)


発現上昇している→別の測定方法でも発現上昇している
で2報出しているラボを見たことがあります。
(両方英語論文、ファーストは別、ボスは同じ)
おそらく院生さんの修了の為で、
こちらから出版社にもボスにも本人にも何も言うつもりもありませんが、
何だこれは、と言う話にはなりました。

ただ、自分の恥になっても院生さんの修了を取る、人情に厚い優しいボスだと言う評価もあり、
私のいたラボでは特に悪い評価ではありませんでした。


ファーストが別であれば、今後それぞれの論文が並べられる場面は無いでしょう。
ただ、同じファーストで出したら、次のポスドク等の応募の際に、ほとんど内容が変わらない別刷りを送ることになりますよね。
そこで困ることになると思います。

(無題) 削除/引用
No.38-12 - 2009/02/17 (火) 21:24:46 - タオル
沢山のご意見ありがとうございます。他講座の先生方にはお伺いしにくいだけに皆様のご意見がとても参考になります。

やはり両雑誌の編集部に問い合わせるのがベストということなのでしょうか。

>建前 さま
学内誌には英文誌と同等と言えるほどの内容が掲載されているのを見たことがありません。仰るとおり今後は英文誌への投稿をまず視野に入れてまいります。

>~ さま
ありがとうございます。ただいまその実験系を組み立てている最中です。どこまで行うべきかの線引きがわからず右往左往しております。
重ねてお伺いしたいのですが、「発展系」とは具体的にはどこまでいけば発展したことになるのでしょうか?現在手元にあるのは「直接作用があることを確認した」というところまでなのですが、「直接作用を裏付けるデータを複数追加」すると発展したことになるのでしょうか?それとも「直接作用のメカニズムを解析した」程度まで行かなければ単なる追加実験になってしまうのでしょうか?
わかりにくい質問で恐縮です。ご教授頂ければ幸いです。

>D さま
>自分の学校にも関係者が頼まれてか、博士修了のための駆け込みで出すだけの学内誌和文ありますが
お恥ずかしながら、まさにその駆け込みです。数年別の研究をしていたのですが、ボスの意向で単著で修了→学内誌となりました。
研究全体への心構えが大切なのですね。肝に銘じます。

>投稿先に確認してください さま
ありがとうございます。まずは学内誌に確認してみます。

>k さま
とても参考になりました。ありがとうございます。ボスのファーストの話は一体どこから出てきたのでしょう…。

>IRES さま
やはりケースバイケースなのですね。「そんなに気にしてもねぇ。でも全く気にしないのも駄目だよ」と教官方からアドバイスを受け、混乱しておりました。少し落ち着いた気がします。

>通りすがり さま
ありがとうございます。とりあえず正攻法でいってみようと思いますが、これを機に研究の背景や目的も再度検討してみます。

>通りすがり2 さま
わかりにくい質問で申し訳ありません。蛇足ながら付け加えますと、医療系の大学院で「博士課程を修了することは=一人で研究をしてもいいよという免状」という扱いです。一応 accept, in press の英文原著も2本あるのですが、修了論文を単著にしようというボスのお考えで学内誌での修了となりました。ボスは教授のような立場です。指導教官は準教授のような立場で教育をメインの仕事としているため、論文数はありません。引退ではなく「研究をしていない」と言う意味での第一線を退かれたと表現しました。
少し特殊な環境かもしれません。日本全体がこのような環境ではないと思います。わかりにくい内容で本当に申し訳ありませんでした。

>通りがかり さま
地域への貢献が評価されることもあるのですね。存じ上げませんでした。留学の可能性もありますので、今後はよく勉強いたします。ありがとうございます。

引き続きご意見頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。

(無題) 削除/引用
No.38-11 - 2009/02/17 (火) 13:33:24 - 通りがかり
アメリカだって地方州立大学とか小規模な私立大学などでは、研究業績云々よりその学校の出身かどうかとか、地域活動にどれだけ参加しているかなどが評価される所も多いですよ。原著論文はないけど一般向けの著書で有名な教授なんてどこにでもいますね。もちろん和文で学位を取ることはないですけど。

評価の基準はケース毎に様々です。だからこそハーバードで取ったPh.Dと×× State Universityで取ったPh.Dとは評価のされ方が違うんですよ。

一流大学だけが大学ではありません。ハーバードの基準が全てに適用できるはずもありません。この程度で混乱されるとは、ちょっと世界が狭いですね。

(無題) 削除/引用
No.38-10 - 2009/02/17 (火) 12:44:26 - 通りすがり2
私にとってこの質問自体突っ込みどころ満載なんですが、これって日本では普通なんですか?

>[Re:1] タオルさんは書きました :
> お世話になっております。本年度大学院の博士課程を修了見込みの者です。
> 学内誌に和文(英文要旨、および英文図説付き)で研究内容を投稿し卒論とし

「博士課程を修了見込みの者」が「学内誌に和文」で「卒論」?

> と様々です。ボス(研究歴:30年超)と指導教官(研究歴:20年超、原著は1本のみ)は第一線からは退かれて長く「気にしなくていい」、

同じラボに4人の教官(ボス、指導教官、A教官、B教官)がいて、いずれも20年から30年の研究歴あり。

「ボス(研究歴:30年超)」と「指導教官」は「第一線からは退いている」
「指導教官」は「研究歴:20年超」で「原著は1本のみ」。
さらなるAB両教官は「現役(研究歴:20年超)」

ボスと指導教官との違いは?引退してもまだラボにいる?
研究歴30年超で原著1本?

混乱してます。

二重投稿 削除/引用
No.38-9 - 2009/02/17 (火) 12:09:01 - 通りすがり
著作権の問題も重要ですが、論文とは本来新規エビデンスを掲載する場ですので、学内の和雑誌であれ Pubmed で検索できる雑誌なら、他雑誌に規定上再投稿できたとしても新規エビデンスとは認められず、結果グレードの高い雑誌に掲載される確率も低くなるでしょう。

とはいえ、確かに著作権や道徳的問題はありますが、研究者なら素晴らしい研究成績であれば、英文で世界中の科学者に情報提供する務めもあると思います。ですので、二重投稿と気づかれないようにするのも技術のうちかと。。。

追加データを取り入れて、既存論文の発展系にするというのが正攻法ですが、それが出来なくとも手段はまだまだありそうです。

基本的な小細工としては、title, abstructの英文を「イメージチェンジ」することと、データの表記方法を変える(図を表にする等)のも基本です。ここでの変更とは改良を意味するものでなければいけません。

同じデータでも、図表のビジュアルのみならず、視点を変えればデータの解釈や考察、実験背景、実験目的にいたるまで事後変更する(もっと良くする)余地はきっとあるはずです。

(無題) 削除/引用
No.38-8 - 2009/02/17 (火) 11:34:03 - IRES
客観的にみてみると、身近な4人の方々の意見もまとまらないのですからそれが現実ではないでしょうか。二重投稿ともとれるし、そうでないとも取れるということでしょう。実際、統一投稿規定でも曖昧な感がありますので、ケースバイケースと言うところだと思います。一番的確なのは双方の編集部に問い合わせることではないでしょうか。始めに和文の編集部に問い合わせてみてはいかがですか。相手も日本の方ですし、余計な誤解を招く危険性も少ないかと思います。勿論行動するときには指導教官と相談したほうが良いかと思います。

(無題) 削除/引用
No.38-7 - 2009/02/17 (火) 06:13:29 - k
http://www.medbooks.or.jp/forauthor/QA1.html
二重投稿について書かれています。

ファーストが変わればOKとかはないみたいですね。やっぱり。

(無題) 削除/引用
No.38-6 - 2009/02/17 (火) 05:27:54 - 投稿先に確認してください
失礼.訂正します.

>基本的に,二重投稿と判断するのは後から投稿された雑誌側ですので,個人の勝手な解釈で安易に話を進めない事をお勧め致します.

著作権は先に投稿した雑誌側にありますから,その判断は両出版社の規定に依存すると訂正させてください.

(無題) 削除/引用
No.38-5 - 2009/02/17 (火) 05:21:45 - 投稿先に確認してください
ボス,指導教官,A教官の話は具体性に乏しいので判断が困難ですが,

B教官:例えば反応を確認した和文誌に加えメカニズムを解析したなどの
    根本的な発展が認められれば二重投稿にはあたらない。

が該当するような状況にあると考えるならば,やり方によっては二重投稿にあたらないと考えますが,個人の解釈の範疇では収まらないので明言は避けます.

少なくとも言える事は,言語を問わず同一データに基づく論文投稿は(二重投稿(余剰出版)と判断される)危険性が高いということです.
また,同一データでなくとも,対象,方法,結論の類似性を元に二重投稿と判断する雑誌もありますから発展性がない場合にはやはり危険が伴うでしょう.一方,「他言語での発表内容を英訳した場合には二重投稿に問わない」という規定を設けている雑誌もありますので,該当しそうな場合には投稿先の意向を聞くのも良いかもしれません.

基本的に,二重投稿と判断するのは後から投稿された雑誌側ですので,個人の勝手な解釈で安易に話を進めない事をお勧め致します.

たぶん 削除/引用
No.38-4 - 2009/02/17 (火) 00:38:47 - D
迷って悩んでここに投稿しているということは
そのままでは自分でも二重投稿になると思える内容なのでは?

自分の学校にも関係者が頼まれてか
博士修了のための駆け込みで出すだけの学内誌和文ありますが
やはりそれでも公の場に出したものは出したものとして扱われています

自分の周囲には国内誌に出す人がいないので分野にもよるのかもしれませんが
あまりこれまでの研究に固執しすぎずに
それまでの研究が気にならないぐらい次の研究を大きく発展させることを考えて研究生活を送った方が良いと思います
そういう内容になれば他の方も書いているように二重投稿とは誰も見ないと思います

現実の話としては
国内誌だけでなく国際誌でもカス論文は誰も読まないし、出されているのは分かっていても信用されていないので、似たようなストーリーだけどレベルが段違いなものが一流誌に後に通っていたりするのを見かけるので、指導教官の意見もある意味正しいと思います

そう考えると個人的にはボス以外はアリな気がします
逆に考えると国際誌に投稿して向こうがOK出せば問題ないのかもしれませんね
認知されてないわけですから…

B教官に1票 削除/引用
No.38-3 - 2009/02/16 (月) 22:40:28 - ~
英語の論文に何を書こうとしているのかがよく分からないのですが、
学内誌と同じデータで投稿しようとしているわけではなく、
前の論文を元にして、発展させた実験を組み、その実験結果の論文を書くつもりなのですよね?

そうであれば、日本語英語に関係なく、続報を出すことは問題ないでしょう。

(無題) 削除/引用
No.38-2 - 2009/02/16 (月) 21:56:59 - 建前
厳密には、その日本の学内誌の編集者の意向を聞くのが筋です。ただし、質問者さんの趣旨からは2重投稿であるといわれれば、それまでで、上司の人たちもそこを気にしているともとれます。

逆に、英文誌の出版と同等の論文が、後日その学内誌に載っているか?も参考になるでしょう。

最初に英文誌にできれば投稿すべきでしたね。

二重投稿の定義とは? 削除/引用
No.38-1 - 2009/02/16 (月) 20:57:23 - タオル
お世話になっております。本年度大学院の博士課程を修了見込みの者です。
学内誌に和文(英文要旨、および英文図説付き)で研究内容を投稿し卒論としたのですが、今後も同じ講座にて内容を発展させて行きたいと考えております。今後の指針を定めていく上で、英文誌への投稿が可能かどうか判別がつかなくなってしまいました。
研究室の先生方のご意見を伺ったのですが、

ボス:ファーストが変われば二重投稿ではない。(ファーストは同一名です。)
   しかしラストにボスの名前が入れば二重投稿になる可能性がある。
指導教官:学内の和文誌は、国際的な評価は得られない。
     したがって英文投稿の際に問題は無い。
A教官:モラルの問題。自分の中で全く違うものとの意識があるならば、
    もし二重投稿と評されても反論できる論拠となるはず。
B教官:例えば反応を確認した和文誌に加えメカニズムを解析したなどの
    根本的な発展が認められれば二重投稿にはあたらない。

と様々です。ボス(研究歴:30年超)と指導教官(研究歴:20年超、原著は1本のみ)は第一線からは退かれて長く「気にしなくていい」、現役(研究歴:20年超)のAB両教官は「内容を吟味すべき」との結論でした。
モラルに反する事はしたくないのですが、その「モラル」の基準がいまひとつわかりません。
フォーラムの趣旨から外れた内容で恐縮ですが、ぜひ皆様のご意見を伺わせていただきたく存じます。宜しくお願い申し上げます。

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