太田@元MSSM in NYです。
三浦さんの書かれた通り、Powerpointでは一つのプレゼンテーションの中に縦と横のスライドを混在させる事はできません。そこで、縦横のスライドが混在したプレゼンテーションを行いたい場合は、いちおう次の二つの方法があります。
(Windowsユーザーなので、Windows版Powerpoint97を元にしてます。Mac版あるいはPowerpoint2000以降もたぶん同じだとは思いますが。)
1)横向きのプレゼンテーションと縦向きのプレゼンテーションを作って(複数のファイルになります)ハイパーリンクで結びつける。
仮に 横配置の横.ppt と縦配置の縦.ppt と言う2個のファイルがあるとします。
横.pptの2枚目と3枚目の間に,縦.pptの1枚目を挿入したいのなら,横.pptの2枚目上の任意の文字等を選択し,<スライドショー>−<オブジェクトの動作設定>−<マウスのクリック または 通過>−<ハイパーリンク>−<その他のPowerPoint オブジェクト>で縦.pptを選択します。
次に,縦.pptで同様に,横.pptに戻るためのハイパーリンクを設定します。横.pptの3ページ目などを設定することになります。
これで,スライドショーを実行しますと,ハイパーリンク設定部位でマウスをクリックするか,マウスを通過させることで,指定したハイパーリンクにジャンプさせることが可能です。
このやり方ですと,スライドショーでも印刷でも完全に横置きと縦置きのスライドを取り扱うことが可能です。
ただ、デメリットとしては以下のようなものがあります。
(特に(b)は、起こる可能性が高そう...)
a)複数のファイルを扱うのが面倒
b)手動プレゼンの途中でうっかりするとスキップしてしまう
(なにしろ緊張しているものでハイパーリンク以外のところをクリックしたりしてしまう)
c)逆順に戻ることができない
d)配布資料の印刷は別別になる
2)横長のプレゼンテーションに、縦長のスライドをリンクせずに貼り付ける。
この場合、横長のスライドの真ん中に縦長のスライドが"図"として貼り付きます。
リンクは付けられていないので独自に編集も出来ます。
デメリットとしては、縦置きのスライドの高さが横長スライドの高さになるので全体的に小さめになってしまいます。
あと、アニメーションとかはちゃんと出来るかどうかわかりません。
(プレゼンでアニメーション効果を使ったことがないので...。)
昔風のスライド(映写機)でプレゼンをやるときは縦・横混在でも問題ないのですが、最近のプレゼンは横長のディスプレイやプロジェクターでやる事が多いので、縦長のスライドは小さめに映り、左右に黒いスペースができます。この場合縦長スライドはサイズ的には(2)の方法と同じになります。
そんな訳で、自分の場合は主に(2)の方法を使っています。
あと、(2)の方法では、この黒い部分に横置きの背景が見えて見栄えが悪いことがあるのですが、その場合、そのスライドだけ背景を黒で塗りつぶすと縦置きのスライドと全く同じ見え方になります。あと、この黒い背景は、配布資料を白黒印刷したときには白くなるので邪魔にはなりません。
背景が白の場合でも、こうしておくと縦置きの図が間延びしないのでこの方法は有効だと思います。
以上、御参考まで。 |
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