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系統差について 削除/引用
No.35-10 - 2007/08/15 (水) 17:02:19 - しま
あきこ様の要望により、参上しました。しまです。

STZ感受性の系統差についてご質問いただきましたが、
結論から申し上げますと、これまで感じたことはありません。
Fischerを使用した実験をしたことが無かったので、
あきこ様やトピ主であるきりり様のカキコを見て、
「Fischerが弱いのかな?」と思っていたくらいです。

わたしが一番最初にSTZモデルに使用した系統はSDで、
本試験を始める前にそれなりの数の論文を読み、
STZの用量を振って糖尿病の発症確認試験を行ってから
50mg/kg(25mg/mL、2mL/kg)の尾静脈投与に決めました。

その後は試験目的によってラットの系統を変えていったのですが、
使用したすべての系統で、50mg/kg投与で問題なく糖尿病を発症し、
且つ、血糖値も前例と同程度であったため、そのまま使用しました。

折角ご指名いただきましたが、お役に立てず、申し訳ありません。

私もです 削除/引用
No.35-9 - 2007/08/15 (水) 13:47:52 - あきこ
私も数年前、STZ(30mg/kg iv)で糖尿病化させた経験があります。きりり様と同じFischer 系ラット♂ 15週令くらいを使用しました。確か10匹ほど投与して1週間以内に全例死亡しました。STZは1匹分ごと用時調製して、3分以内に尾静注しました。

確かに論文等では、FisherラットのSTZの用量として 30mg/kg iv は低用量に該当し、とても致死量とは考えられません。私は日本クレア(株)から当ラットを購入したのですが、STZの感受性はラットの種類の差はもちろんのこと、同系統でもブリーダー差(コロニー差)もあるのでしょうか??

ラットの系統差については、当トピックにコメントをお寄せになった、しま様がSD、Wistar、Lewis、Long Evans(投与時6-8w)でSTZの投与経験がおありですので、もし、しま様がこのサイトをお読みになられてましたら、ラットの系統の違いによってSTZによる糖尿病の重症度がどの程度違ってくるかについて再度ご助言いただけましたら非常に参考になります。

何卒よろしくお願い申し上げます。

高週令ラットはSTZで死にやすい?? 削除/引用
No.35-8 - 2007/08/13 (月) 11:40:11 - きりり
STZ安定性 削除/引用
No.35-7 - 2007/08/13 (月) 11:26:20 - きりり
皆様、誠にありがとうございます。

STZのロット間差や用事調製の必要性など、文献からでは得られにくい体験者ならではの貴重なアドバイスばかりで、大変参考になります。

Fischer系ラットにSTZを静脈内注射(単回)した文献はいくつもありますが、文献によって投与量が35〜100mg/kg と様々であった理由もこれで納得です。

余っていた未使用動物(Fischer系ラット 300g 15週令 2匹)がいたので、アドバイス通り予備検討をしてみました。

STZ:30mg/kg iv (氷上で1匹分ずつ調製し3分後に投与)
ラットA:血糖113mg/dL(0日目)⇒ 478mg/dL(1日目非絶食時)⇒死亡(3日目)
ラットB:血糖103mg/dL(0日目)⇒ 481mg/dL(1日目非絶食時)⇒死亡(3日目)

データはそろった感じですが、30mg/kg で死ぬなんて。。高週令のラットは、STZの感受性が高いのでしょうか?!

本試験では、Fischer系ラット 7週令を使用予定ですので、STZの投与量決定にはまだまだ苦労しそうです。。。

ちなみに以前STZ 50mg/kg iv投与したラット3は今も元気で、空腹時血糖は完全に正常化しました。しかし非絶食時は高血糖を維持しているようです。

ラット3:血糖121mg/dL(0日目)⇒ 260mg/dL(3日目)⇒140mg/dL(6日目)
⇒486mg/dL(8日目:非絶食時)⇒120mg/dL(10日目)

STZ 削除/引用
No.35-6 - 2007/08/10 (金) 12:08:15 - しま
以下の点に注意して実験するよう、技術移管の際に言われました。

○STZにはロット間差があるので、ロットチェックしてから大量買い
○作業時は常に氷上保管で、溶解後は15分以内に投与

これまでSD、Wistar、Lewis、Long Evans(投与時6-8w)で糖尿病の誘発を行いましたが、上記を遵守して失敗したことはありません
各試験とも30-40匹のラットを使用していますが、糖尿病にならなかった個体はほとんど無く、4週間の試験期間で1-2匹の死亡例しかありませんし、死亡例の全くない試験が2/3くらいでした。すべて尾静脈注です。

参考になれば。

STZは、そんなに分解しやすいの? 削除/引用
No.35-5 - 2007/08/10 (金) 00:16:59 - 通りすがり
STZは、あまり使ったことないので、よくわかりませんが。

ストレプトゾトシンやアロキサンといった薬物による糖尿モデルでは、特に重度の糖尿病を発症させたい場合などでは、早期死亡例は珍しくないのでは?
また、途中での回復例も稀に見られす。

薬物の安定性も重要ですが、動物自体の感受性も動物の種類や系統、ロットの違いなどでかなり異なる気がします。

投与経路は、I.V.のほうが確実なのは間違いないですが。


参考までに
www.crj.co.jp/3membr/12data/pdf/STZ.pdf

5分以内 削除/引用
No.35-4 - 2007/08/09 (木) 22:47:30 - LLC
参考になるか分かりませんが、
溶解後5分以内に投与すべしと教えられたことがあります。
私の感覚では10分は長すぎるかな、と思います。
泡立っていかにも分解したような感じになっていませんか?
そんなときはやはり糖尿病化してません。

ivが確実ならSTZの安定性を疑って間違いないと思います。

マウスip(3w)での経験ですが、血糖値の上がらない例もありました。
だいたいが最後に投与したやつです ^^;
具体的には、4匹分を一気に溶かし、走って移動、
間髪入れずに4匹に投与。この間約5分。
これでも4匹目が糖尿病化しない時がありました。
ので時系列的に軽度になるのも分かるような気がします。
また、軽度な血糖値上昇例では後に正常化するものもありました。

やや面倒ですが、冷やして運び、用事調整が一番じゃないでしょうか。

STZの安定性 削除/引用
No.35-3 - 2007/08/07 (火) 18:24:15 - きりり
Kazu様。今回もまた、貴重なアドバイスありがとうございます。

Kazu様はSTZを腹腔内投与されていたのですね。
Kazu様のご経験として、11匹のラットを一人でipして
投与した順番に応じて、発症した糖尿病の重症度(空腹時血糖値)が違う
といったことはこれまでありませんでしたか?

私の今回のivでの結果では、例数は少ないものの、STZを調製して投与するまでに費やした時間に比例して、糖尿病の程度が軽症化しているように思うのです。

また、今日はSTZ投与後6日目で空腹時血糖を測定したのですが、下記のように血糖値が下がってました。静脈内投与には自信があるため、投与は確実に行えたとは思うのですが。。。。

ラット3:血糖121mg/dL(0日目)⇒ 260mg/dL(3日目)⇒140mg/dL(6日目)


お時間がありましたら、ご教授いただけたら幸いです。

STZ 削除/引用
No.35-2 - 2007/08/07 (火) 08:55:29 - Kazu
STZは用事調整ですが、溶解後10分以内に投与しているのであれば問題ないでしょう。私は3匹分なら3mlの生食に必要量のSTZを溶かして動物施設まで氷箱に入れて持って行っております。

使用しているラットは8週から12週くらいでしょうか?静注に問題ないのであれば、1回投与量を減らすしかないです。使用しているラットがリタイアであればSTZの毒性が強く出てしまいます。

STZ投与は腹腔内投与(ip)でも構いません。私はルイスラット(10週齢)11匹にSTZを60mg/mlずつip(1回投与)し、全例糖尿病化(致死率0%)しております。

ストレプトゾトシンの安定性 削除/引用
No.35-1 - 2007/08/06 (月) 16:05:28 - きりり
ストレプトゾトシン(STZ)誘発糖尿病モデルを作製しています。

今回、予備検討を下記のとおり実施中なのですが、データにかなりのバラツキが見られています。

STZを用いるのは今回初めてなので、こんなにばらつくものなのかがよくわかりません。しかも文献等を参照し投与量を決定したにもかかわらず、早期に死亡例まで見られています。

STZは3匹分まとめて調製し、ラット1、2、3の順に投与したのですが、STZの溶解後の不安定性が影響しているのでしょうか?

是非ご助言いただけたら幸いです。


動物:Fischer系ラット♂ 約200g 3匹
STZ:50mg/kg iv (溶媒:0.05Mクエン酸緩衝液 pH4.5、 4℃)
実験:STZを溶解後、約3分後にラット1に、約6分後にラット2に,約10分後にラット3に静脈内投与し、空腹時血糖を3日後に測定した。

結果:
ラット1:血糖120mg/dL(0日目)⇒ 1100mg/dL(3日目)⇒死亡(4日目)
ラット2:血糖115mg/dL(0日目)⇒ 480mg/dL(3日目)⇒死亡(4日目)
ラット3:血糖121mg/dL(0日目)⇒ 260mg/dL(3日目)⇒生存中(4日目)

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